地域課題別研究会in豊後大野市を開催しました

大分県議会 県民クラブ
~ 市民の方と活発な意見交流ができ、充実した会となりました ~

大分県各地のいろいろな課題を、県議会議員自ら出かけて行って、そこに住む方々と直接話をしながら、その要望等を県政の場で取り上げ、解決に向けて取り組むことを目的として、県民クラブは地域課題別研究会を行っています。11月4・5日に豊後大野市におじゃまして、市民のみなさんと意見交換会を開催しました。

当日は、川野文敏・豊後大野市長をはじめ、田嶋栄一・豊後大野市議会議長、吉川はじめ・衆議院議員、吉田忠智・立憲民主党大分県連代表にも参加をしていただきました。県民クラブ議員は10人が参加(1人は他行事で欠席)。その他にも、発表者とオブザーバーの市民の方が多数参加してくださいました。

まず初めに、大分県福祉保健部こども未来課より「大分県の育て支援制度」ついて、また同こども・家庭支援課より「困難な生活環境にあるこどもへの支援施策等」について、とくにこどもの居場所づくりやヤングケアラーへの支援の現状と課題の報告をしてもらいました。
その後、4人の方に発表していただきました。

(1)放課後児童クラブの運営の課題

(2)保護者からの放課後児童クラブの課題

(3)放課後デイサービスの運営の課題

(4)子どもたちの医療(小児科、産婦人科等)環境の課題

、などについて意見発表していただきました。

発表後、休憩もなく意見交換会に移りました。それぞれの施設が抱える厳しい課題や子どもたちの様子について意見がだされました。県や県議会、市に対する意見や要望もあり、川野市長はていねいに回答してくださいました。また、国に対する意見要望も出され、今後働きかけをしていくことを確認しました。
一つひとつの詳しい内容はここには書けませんが、予定時間を50分もオーバーするほど充実した意見交換会となりました。市民の皆さんにも喜ばれ、今後も県下各地に出かけて行って話をすることの大切さを確認することができた会でした。

二つの出来事を通して、戦争と平和について考える

― 嘉麻市 碓井平和祈念館での学習 ―
― 原水爆禁止、核廃絶を求める「平和行進」 ―

<7月2日日曜日>
福岡県嘉麻市にある碓井平和祈念館(うすいへいわきねんかん)に行ってきました。

1996(平成6)年に図書館との複合施設として開館し、「戦争」と「人権」の二つをキーワードに「平和」について考え・学ぶという施設です。
館内には戦争に関する様々な資料が展示され、今となっては大変貴重な戦争体験者の証言コーナーも設けられています。
また、正面玄関の前には星野村(現在の八女市)から分火された「平和の火」が灯っています。

祈念館のパンフレットによれば『平成8年4月27日、碓井町(現嘉麻市)は、原爆の悲惨さ及び愚かさ、平和の尊さを永久的かつ広範囲に伝え広めるとともに、豊かな未来を願い、「平和の塔」から火の分火を受けました』とあります。当時の54人の子どもたちによって、全行程63.1㎞を徒歩でリレーしながら、碓井町まで運ばれたそうです。
ある教職員の方が一度訪れて「もう一度行ってみたい」と言っていたので、私も行ってみたいなあと思っていました。展示内容はすばらしいもので、戦争と平和について考えさせられるものでした。

当日は、お忙しい中(日曜日!)にも関わらず、嘉麻市教育委員会の生涯学習課文化財係の松浦宇哲(たかあき)係長さんが、懇切丁寧にお話をしてくださいました。おかげで、展示資料の内容が、より深く理解することができました。本当にありがとうございました。

ウクライナとロシアの戦争をきっかけに、中国と台湾、北朝鮮情勢を口実に軍拡路線を推し進めようとする日本をはじめとする各国の為政者たちに、展示室の片隅に書かれていた次の文章を読んで、しっかりと心に刻み付けていただきたいと強く願いました。

「戦後75年を越え、日本で近代の戦争を記憶している人々は少なくなった。そしてこれからはもっともっと少なくなる。今、断片となって消え去ろうとしている戦争の記憶を我々はつなぎとめておかなければならない。(中略)
武力頼みの「平和」が憎しみの連鎖を生み出すことは、これまで世界で幾度となく繰り返されてきた戦争をみればあきらかだ。だからこそ、過去の戦争を学び、武力に頼らず「平和」を育む努力がこれからいっそう必要となってくるはずである」

自然に囲まれた環境の良いところでした。みなさんも一度訪ねられてはいかがでしょう?

<7月4日火曜日>
原水爆禁止を訴える「平和行進」に参加。コロナでしばらくできなかった平和行進ですが、久しぶりに核兵器廃絶や脱原発を訴えました。

行進の前に、臼杵市長に「平和行政」の積極的な取り組みや核兵器反対と平和教育の推進を要請しました。要請書を手渡した後、臼杵市長と意見交換を行いました。

原発などでは微妙な立場の違いは感じたものの、核兵器の使用する戦争は反対や、戦争になる前に平和的外交を進めるなど、反戦・平和というところでは意見は共通でした。同様に、臼杵市議会議長にも要請を行いました。

その後、昨日までの大雨は嘘のようにあがり日差しも差す中、臼杵地区平和運動センターの仲間とともに、臼杵市内を約1時間少し行進しました。

蒸し暑さを感じながら、熱中症に気をつけて休憩をはさみながら、全員で歩き通しました。行きかう車の中はよく見えませんが、市民のみなさんに少しでも訴えることができたと思います。

先ほど、テレビ番組で知りましたが、今年は漫画『はだしのゲン』が雑誌に初めて掲載されて50年目だそうです。核兵器や原発について、唯一の被爆国民として今一度しっかりと考えねばならない時です。

「夜間中学校」模擬教室実施

  大分県もやっと「重い腰」をあげるか??

「夜間中学校」模擬教室を県内で実施

文部科学省の調査によれば、2023年4月現在すでに夜間中学校がある自治体は、17都道府県、夜間中学校の開校を決定したと公表している自治体が11県、開校にむけた検討を進めていると公表した自治体は3県となっています(資料1をご覧ください)。

資料1 (クリックで資料が開きます)

その中で「全くの白紙状態」なのは、大分県を含めて少なくなっている状況です。九州では、検討もできていないのは大分県のみとなっています。

夜間中学校の設置は、2016年(平成28)12月に成立した「教育機会確保法」の中で、「少なくとも各都道府県に1校は夜間中学校が設置」されるように決められました。

それ以前は民間が開校し、戦争などで十分に義務教育を受けられなかった高齢者や、外国から日本にやってきた人たちが主にその対象でした。

しかし、近年何らかの理由で学校に行けず、小学校しか卒業していない、あるいは中学校の卒業証書はもらったけれど「形式卒業」であるなど、義務教育を受けられなかった人たちが増えています。文科省によると、全国に未就学者は少なくとも約9.4万人、最終卒業学校が小学校の人が約80.4万人いるほか、近年は不登校の子どもたちが増加(2021年度は約25万人)しています。また、外国人の数も増えています。そして、大分県も決して例外ではありません(資料2をご覧ください)。

資料2 (クリックで資料が開きます)

そのような、義務教育を実質的に受ける機会がなかった人たちにとって、夜間中学校は重油な役割を果たすことになります。

これまで大分県教育委員会は、「調査したがニーズがない」として、なかなか重い腰を上げようとはしませんでした。今回、ようやく県内6会場(各教育事務所ごと)にて、7月と10月の2回に分け、模擬教室を行うことになりました(資料3をご覧ください)。その状況と成果と課題を踏まえ、今後の取り組みを検討することになります。ぜひ、多くの方に来ていただき、夜間中学校とはどんなものか見ていただきたいと思います。そのためにも、教育委員会はもう少し宣伝を強化してもらいたいなと思っています。

資料3 (クリックで資料が開きます)

事業の成果と課題を十分に検証し、それぞれの市町村教育委員会とも連携して、さらなるニーズの掘り起こしにつなげ、夜間中学校開校に向け事業を進めてほしいです。願わくばそれを機に、県内のいくつかの地域に夜間中学校かフリースクールが設置されていけば、子どもや保護者にとっても選択肢が増えることになります。

夜間中学校設置とその開校に向けて、私も議会で力を尽くしてまいります!!

はじめの小窓No.3 花の美しさと可憐さに心癒されるとき

私の事務所前は、今たくさんの花たちが咲いています。妻が丹精込めて育てており、私は時々お水をあげるだけです(笑)

 

 

夏が近づいて、いろいろな花々がキレイで可憐な花をつけるようになりました。誰に教わるでもなく、どうしてこのような素敵な色の花を咲かせることができるのか?

心癒されるひと時です。

 

 

県内所管事務調査にて

県議会 常任委員会(土木建築委員会)の県内所管事務調査にて

土木技術のすごさとすばらしさを感じるトンネル事業

- どうか、事故なく無事に完成を願います -

 

木曜・金曜日と2日間、土木建築委員会の県内所管事務調査で、玖珠・日田・中津・宇佐の各市町におじゃましました。

いろいろな所を見て回りましたが、その中で心に残ったのは「トンネル」(笑)。

まずは、国道387号線の道路改良事業で川底地区の「淮園ほたるトンネル」。長さは短くほぼ完成に近かったのですが、トンネルの命名と題字は近くの淮園小学校の子どもたちだとか。近くの川では、毎年ホタルも飛び交うそうで、「臼杵と同じだあ」と嬉しくなりました。

 

 

 

次に、国道212号線の「日田山国道路」改良事業で掘っている「日田5号トンネル」です。日田側の一番端っこのトンネルです。工事の途中ですが、少しだけ中に入らせてもらいました。工事途中のトンネルに入るなどめったにはないことで、工事の技術のすごさとそのたいへんさを感じました。

掘ってみないと地質の変化や特質はわからなかったり、掘り進むうちに想定外の水が出たりと、私たちが想像するよりその工事は難しいそうです。生活が便利になるためには、時間とお金とそして人の力と知恵が必要なのだと改めて確認しました。

どうか事故なく、完成に向けてがんばってほしいです。

長期入院のお子さんに付き添う保護者の負担軽減

小さな一歩だけど・・・

長期入院するお子さんに付き添い入院する保護者等の負担軽減

付き添いのために宿泊施設を利用した時の費用の一部を補助

 まだ、予算要求の段階で大きな声では言えないかもしれないけれど、2023年度(令和5年度)の一般会計の事業に「がん対策推進事業」というのがあります。今回、この事業の中に「小児慢性特定疾病(いわゆるがん等)で長期入院する児童の保護者の負担軽減を図るため、付き添いのために宿泊施設を利用した場合の費用の一部を負担する」ために、約89万6千円の予算要求にあがっています。要求額としては、他と比べれば小さいですが、付き添い入院の保護者の経済的な負担がこれで少しだけ軽くなります。

質問中の高橋

付き添い入院における保護者の経済的・身体的な負担が大きいことは、2022年の第2回定例会の一般質問で取り上げ、その支援を強く訴えました。実は、この問題は教職員OBから「議会で取り上げて、なんとか改善してもらいたい」と強い要望があったのです。

3.子どもの難病・がん対策を巡る諸課題について
①「付き添い入院」について
【問】小さな子どもが難病などで入院する場合、家族が「付き添い入院」するケースが多い。付き添いも、残った家族も多くの不便を強いられている。県は子どもの付き添い入院の係る家族負担の現状をどう把握し、どのような支援が必要と考えるか。
【福祉保健部長】付き添い入院の際の困りごととして、宿泊費用や宿泊先の確保、きょうだい児の世話に関することがあげられている。大分大学医学部付属病院は安価で宿泊できるファミリーハウスが運営されている。県立病院では、簡易ベッドの無料貸し出しや家族控室を利用できる体制を確保している。(中略)今後も、情報をしっかり届け、安心して治療に臨める環境づくりに努める。(『かけはし2』NO12より一部抜粋)
「ドナルド・マクドナルド・ハウスふくおか」での聞き取り調査

『かけはし2』NO12には、「家族の心を救う場所」として、難病で苦しむ家族を支える「ドナルド・マクドナルド・ハウスふくおか」へ、聞き取り調査に行った時のことも報告させてもらっています。子ども病院に隣接しており、難病で入院する子どもの家族が、短期間あるいは長期間、そこに宿泊し入院した子どものそばにいることができます。費用も安価です。大分県からも多くの家族が利用していると聞きました。

「ドナルド・マクドナルド・ハウスふくおか」のホテルのようなベッド

大分県にはこのような施設はありませんが、入院した子どもの付き添いで宿泊施設を利用した場合の費用の一部が補助(助成)されるだけでも大きく違います。昨年の一般質問では、改善は無理なのか?と思いましたが、今回の予算要求に挙げられていたので、少し驚くと同時に「よかった」と思いました。議会で訴えたことが少しでも実現化していくことに、議員としてのやりがいを感じました。

付き添い時は、食事が出ないためコンビニ弁当に偏ることや、簡易ベッドしかないため睡眠不足になりやすいこと、交代の人がいないため24時間息を抜く暇さえないことなど、身体的・精神的な負担の課題は解消されていませんが、今回の件をまず一歩として、さらに改善を要求していきながら、付き添い入院の負担軽減を図っていきたいです。

はじめの小窓No.2 ホタル

「ほ、ほ、ほ~たるこい!」
ホタルの季節がやってきました(^^♪

臼杵には、任意団体として「うすきホタルの会」があります。ホタルの自然保護や生態観察などの活動を長きにわたり行ってきました。しかし、だんだんと会員さんも高齢化し人数も減少。県内の他地区でもあった「ホタルの会」は少なくなったと聞いています。
そんな中ですが、臼杵のホタルの会では長年の活動のまとめとして、臼杵のホタルのことを小冊子にまとめ、市内の学校等に配ろうと企画しています。また5月28日には、久しぶりにホタル見学も実施しました。写真ではわかりにくいのですが、場所によってホタルが飛んでいる数も違い、エサが多い自然のままの川辺に多く飛んでいました。
「かつては、もっとたくさんのホタルがいたのだけど・・・」という会員さんお声を聞きました。災害防止のための護岸工事も必要ですが、ホタルたちが住みやすい河川の環境も大事。虫と人間。小さな生き物たちが安心して住める環境は、人間にも必要なものではないでしょうか?

政策研究会で勉強してきました

マイナンバー制度について???がつくような回答

「第42回地方×国政策研究会」が、5月25日東京都議会の第2会議室で開催され、県民クラブ会派の議員のみなさんと勉強するため参加してきました。

どのようなものか、実は参加するまで知らなかったのですが、各省庁の職員とオンラインで質疑応答をしながら、さまざまな政策制度について疑問を出し合いながら学習するという形式のものでした。

午前中は、まず一部改正された地方自治法について、大まかな概要などを総務省の行政企画官が説明してくれました。その後、元国立市長で初の女性市長だった上原公子さんと元我孫子市長の福嶋浩彦さんが、自らの市長(行政)体験を交えて、地方の行政や地方議会のあり方についてお話をしてくださいました。

お二人とも、市民自治の大切さと行政と議会への市民参加の重要性を、力を込めて訴えていました。ところどころ、むずかしいところもありましたが、これから議員活動を続ける上で、心がけねばならないことを聞かせていただきました。

午後からは、紙の保険証の廃止とマイナンバー制度のこれからについて、デジタル庁・厚生労働省・総務省などの職員の説明と質疑応答がありました。

マイナンバー制度については、とくに住民票の誤発送などのトラブルが相次いでおり、その信頼性が疑われる事件が相次いでいることもあり、かなり厳しい質問もありました。

マイナンバー制度については賛否いろいろありますが、各職員の回答を聞いていて気になったことは、重要な部分については「今日は担当の者がいないので、わからない」や「その部分は現在検討中で、後日決定したら連絡する」という答えが目立ったということです。

紙保険証の廃止とマイナンバーへの一体化の時期がだんだんと近づく中、大事な部分については〝具体的な検討はこれから〟という状況に、どうなるのだろうかと不安がよぎりました。

オンラインによる会議は、電波の伝わる調子がよかったり悪かったりするせいか音声が途切れたり、こちら側の音声が相手側に届いているのかわからなかったり、聞いていて「?」というようなことがたびたびありました。また、回答する職員によっては、早口で何を言っているかわからないこともありました。「わからないように、わざと早く喋っているの?」と思ってしまいました。

帰りの飛行機の関係で少し早めに退席しましたが、いろんな発見のあった(?)勉強会でした。ただ、久しぶりの東京は遠かったあ〜〜〜。よく歩きました。ただ、飛行機は疲れましたあ〜。

高橋はじめ通信「かけはし」15号を掲載しました

こちらの高橋はじめ通信「かけはし」のページからご参照ください。

2期目のスタートにあたり、名称を「かけはし2」から「高橋はじめ通信『かけはし』」にリニューアルしました。名称だけでなく書式も縦書きスタイルから横書きスタイルへ一新し、内容も簡潔に分かりやすく、写真やイラストを出来るだけ増やしていきます。これからも宜しくお願い致します。