はじめの小窓No.5 2024年新年にあたって

2024年の年明けは、気が重い年明けとなりました。2024能登半島地震は、13年前の東日本大震災の強烈な記憶を呼び覚ますには、十分すぎるほどのインパクトがありました。あの時も、テレビや報道番組を見ながら、何をすればいいのか、何ができるのか、わからないまま忸怩たる思いでいたことを思い出します。

今回も、すぐに何かを自分一人で行動することはできませんが、立憲臼杵市支部の仲間とともに「被災者支援義援金」活動に早々に取り組むよう準備を進めてい ます。

地震大国日本に住んでいる限り〝明日は我が身〟です。他人ごとではなく自分ごととしてとらえ、弱者を切り捨てるのではなく、ともに助け合う社会をめざしたいと思います。

※写真は、報道各社が掲載したものをネットより転載させてもらいました

2024年明けましておめでとう

みなさんにとって、よい1年が待っていますように!

ロシアとウクライナ、そしてイスラエルとパレスチナの激しい戦闘が続く2023年が終わり、新年を迎えました。不穏な世界情勢は依然変わらず、多くの罪もない子どもや女性、一般市民が命を落としている現状に毎日心が痛みます。「戦争と平和」について、本当に考えさせられた1年でもありました。

日本政府も「軍拡」に走りだし、大分県にも「長距離ミサイル」の保管庫が建設され始め、民間空港での戦闘機の離発着訓練が行われ、日出生台での日米共同訓練も年に2回も行われました。戦争の準備ではないかと、心配する県民の方も少なくありません。

その一方で、政党における派閥パーティ収入金の「キックバック」と、「裏金」づくりが表面化し、国民の政治不信が一層増しました。国民や県民の信頼なくしては、政治は成り立ちません。政治に関わる者の一人として、心しなければならないと肝に銘じています。

今年も激動の1年となるかもしれませんが、みなさんにとってはよい1年となるように心から願っています。今年もよろしくお願いいたします。

『うすきのホタル』蛍の七不思議 完成!!

市内小中学校の子どもたちへ

臼杵には「ほたるの会」があるのをご存じですか?最近では、どこも環境問題に関心が増えて、けっこうホタルがみられるところが増えてきました。臼杵の「ほたるの会」は、1993年に正式発足し、ホタルの観察と飼育、先進地の視察や地元の山・川・海の視察とゴミ拾い、小学校の子どもたちや保護者との自然体験交流会、会員によるホタル鑑賞会と懇親会などを行ってきました。
「ほたるの会」と呼ばれる会は県内各地にもいくつかあったそうなのですが、メンバーの高齢化などで少しずつ減ってきて、臼杵の「ほたるの会」もコロナなどの影響で活動が少なくなってきました。
しかしながら、地元臼杵のホタルの様子を本にまとめ、市内の各小・中学校に配って子どもたちに読んでもらい、より身近にホタルや水環境に興味を持ってもらいたいというのが、当初からの活動目標の一つでした。長い時間が経ってしまいましたが、今回ようやくその『うすきのホタル』の本ができました。薄い本ですが、写真やイラストが多くて読みやすい内容になっています。
『うすきのホタルー蛍の七不思議―』と題したこの本を、先日臼杵市の教育委員会に持参し、市内の各学校へ配っていただくようお願いをしました。臼杵市の安東教育長からは、丁寧なお礼の言葉と大切に使わせていただくとのお返事をいただきました。子どもたちが この本を手にとって、楽しそうに読んでいる姿を想像してうれしくなりました。
実は、今回の本の作成に関わった会員のお一人に浪瀬弘道さん(70)がいらっしゃいます。ホタルの生息場所や生態など独自に研究をして、ホタルにたいへん詳しい方でした。また明かりを嫌うホタルの保護のため街灯やガードレールを行政に改修させたり、学校に出向いて「出前授業」をしたりしていました。
残念ながら、本の完成を間近に控えた今年の10月、突然お亡くなりになってしまいました。一番本の完成を楽しみにしていたはずです。彼の思いをつなぎ、古里・臼杵のホタルと自然を今後も大事に守っていかなければならないと思っています。
(PS)今回の本の完成を待って臼杵「ほたるの会」は解散の予定でしたが、「せっかく本もできたから」と、もう少し会を存続する話になりました。ぼちぼちやっていきましょう。
なお、この本に関するお問い合わせは下記の連絡先にご連絡ください。
携帯:090-2968-0690(高橋)
E-mail:hazime.ast8@gmail.com

はじめの小窓No.4 思いがけない紅葉の美しさにひと時の癒やし

11月の後半、中津市の八面山平和公園に出かけました。本当は、別のところである映画試写会とトークイベントに参加しようと中津市に来たのですが、せっかくなので八面山にも行ってみました。これが正解!すばらしい紅葉を見ることができました。

この2~3年はあまり「紅葉狩り」など行かなかったのですが、いやいやよかっ   たです。よく見れば、少し最盛期は過ぎてあと2~3日ぐらいが見ごろかなという感じでしたが、お天気も良く紅葉した葉を通した光が美しかったです。

 

自然が生み出す素敵な色彩で、癒されたひと時でした。

ぜひ、多くの方に観てほしい映画です

           被爆者は日本人だけではない!多くのアメリカ人が核実験で被爆者に
私たちも、すでに被爆している

秋も深まり冬が近づく11月後半、中津下毛教育会館で、映画「放射能を浴びたX年後Ⅲ Silent Fallout(サイレント フォールアウト)」の上映会があるというので、妻に連れられて行ってきました。

会は午後からということなので、少し早めに家を出て、八面山の「平和公園」へ行ってきました。ここは、以前にも来たことがあり、中津の先生にお話を聞いたこともあります。この日は誰にもお願いをしていなかったので、自分たちだけでゆっくりじっくり見て歩きました。

他国では、戦争で多くの子どもたちの血が流されています。心地でも、かつてB29から脱出した米兵が捕らえられ、生きたまま解剖されたりしたと聞きました。戦争とは、本当にむごい。人の死を何とも思わなくなるんですね。改めて平和の尊さを感じました。

それと、まったく気に留めていなかったのですが、紅葉がすごくきれいでした。少し寒く感じましたが、紅葉の色づきにも目を奪われました。でも、そろそろ見ごろも終わりのようで、来週はもう散ってしまうのでは・・・。

せっかくなので八面山の展望台に登りましたが、見晴らしのよさにびっくり。恥ずかしながら初めて登ったのですが、心が洗われるような気がしました。「命の洗濯」というのは、こういうことをいうのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

有名な「道の駅なかつ」で食料を買い込みお昼をすませた後、中津下毛教育会館へ。1時間近く早く行ったおかげで、監督の伊東英朗さんとお会いでき、映画を作ったきっかけやその思い、映画に対する思いがけない反応や批評など、お話を聞くことができました。

「日本人はヒロシマとナガサキだけが被爆したと思っている。でも、本当は米国民もたくさん被爆している。それを米国民に知ってほしい」とおしゃっていました。核実験により101回も核兵器を投下された国が米国。米国民は政府によって被爆させられたのだとも訴えていました。

映画は、本当にショッキングな内容でしたが、日本ではどの映画館も取り上げてくれないらしいです。大分では2024年1月20日(土)午後2時から、大分県教育会館大ホールで上映する予定です。映画の後には、伊藤監督のトークイベントもあります。直接ご本人からお話していただくことで、映画の内容がより一層理解できます。

ぜひ、多くの方に観ていただきたいと思います。

地域課題別研究会in豊後大野市を開催しました

大分県議会 県民クラブ
~ 市民の方と活発な意見交流ができ、充実した会となりました ~

大分県各地のいろいろな課題を、県議会議員自ら出かけて行って、そこに住む方々と直接話をしながら、その要望等を県政の場で取り上げ、解決に向けて取り組むことを目的として、県民クラブは地域課題別研究会を行っています。11月4・5日に豊後大野市におじゃまして、市民のみなさんと意見交換会を開催しました。

当日は、川野文敏・豊後大野市長をはじめ、田嶋栄一・豊後大野市議会議長、吉川はじめ・衆議院議員、吉田忠智・立憲民主党大分県連代表にも参加をしていただきました。県民クラブ議員は10人が参加(1人は他行事で欠席)。その他にも、発表者とオブザーバーの市民の方が多数参加してくださいました。

まず初めに、大分県福祉保健部こども未来課より「大分県の育て支援制度」ついて、また同こども・家庭支援課より「困難な生活環境にあるこどもへの支援施策等」について、とくにこどもの居場所づくりやヤングケアラーへの支援の現状と課題の報告をしてもらいました。
その後、4人の方に発表していただきました。

(1)放課後児童クラブの運営の課題

(2)保護者からの放課後児童クラブの課題

(3)放課後デイサービスの運営の課題

(4)子どもたちの医療(小児科、産婦人科等)環境の課題

、などについて意見発表していただきました。

発表後、休憩もなく意見交換会に移りました。それぞれの施設が抱える厳しい課題や子どもたちの様子について意見がだされました。県や県議会、市に対する意見や要望もあり、川野市長はていねいに回答してくださいました。また、国に対する意見要望も出され、今後働きかけをしていくことを確認しました。
一つひとつの詳しい内容はここには書けませんが、予定時間を50分もオーバーするほど充実した意見交換会となりました。市民の皆さんにも喜ばれ、今後も県下各地に出かけて行って話をすることの大切さを確認することができた会でした。

二つの出来事を通して、戦争と平和について考える

― 嘉麻市 碓井平和祈念館での学習 ―
― 原水爆禁止、核廃絶を求める「平和行進」 ―

<7月2日日曜日>
福岡県嘉麻市にある碓井平和祈念館(うすいへいわきねんかん)に行ってきました。

1996(平成6)年に図書館との複合施設として開館し、「戦争」と「人権」の二つをキーワードに「平和」について考え・学ぶという施設です。
館内には戦争に関する様々な資料が展示され、今となっては大変貴重な戦争体験者の証言コーナーも設けられています。
また、正面玄関の前には星野村(現在の八女市)から分火された「平和の火」が灯っています。

祈念館のパンフレットによれば『平成8年4月27日、碓井町(現嘉麻市)は、原爆の悲惨さ及び愚かさ、平和の尊さを永久的かつ広範囲に伝え広めるとともに、豊かな未来を願い、「平和の塔」から火の分火を受けました』とあります。当時の54人の子どもたちによって、全行程63.1㎞を徒歩でリレーしながら、碓井町まで運ばれたそうです。
ある教職員の方が一度訪れて「もう一度行ってみたい」と言っていたので、私も行ってみたいなあと思っていました。展示内容はすばらしいもので、戦争と平和について考えさせられるものでした。

当日は、お忙しい中(日曜日!)にも関わらず、嘉麻市教育委員会の生涯学習課文化財係の松浦宇哲(たかあき)係長さんが、懇切丁寧にお話をしてくださいました。おかげで、展示資料の内容が、より深く理解することができました。本当にありがとうございました。

ウクライナとロシアの戦争をきっかけに、中国と台湾、北朝鮮情勢を口実に軍拡路線を推し進めようとする日本をはじめとする各国の為政者たちに、展示室の片隅に書かれていた次の文章を読んで、しっかりと心に刻み付けていただきたいと強く願いました。

「戦後75年を越え、日本で近代の戦争を記憶している人々は少なくなった。そしてこれからはもっともっと少なくなる。今、断片となって消え去ろうとしている戦争の記憶を我々はつなぎとめておかなければならない。(中略)
武力頼みの「平和」が憎しみの連鎖を生み出すことは、これまで世界で幾度となく繰り返されてきた戦争をみればあきらかだ。だからこそ、過去の戦争を学び、武力に頼らず「平和」を育む努力がこれからいっそう必要となってくるはずである」

自然に囲まれた環境の良いところでした。みなさんも一度訪ねられてはいかがでしょう?

<7月4日火曜日>
原水爆禁止を訴える「平和行進」に参加。コロナでしばらくできなかった平和行進ですが、久しぶりに核兵器廃絶や脱原発を訴えました。

行進の前に、臼杵市長に「平和行政」の積極的な取り組みや核兵器反対と平和教育の推進を要請しました。要請書を手渡した後、臼杵市長と意見交換を行いました。

原発などでは微妙な立場の違いは感じたものの、核兵器の使用する戦争は反対や、戦争になる前に平和的外交を進めるなど、反戦・平和というところでは意見は共通でした。同様に、臼杵市議会議長にも要請を行いました。

その後、昨日までの大雨は嘘のようにあがり日差しも差す中、臼杵地区平和運動センターの仲間とともに、臼杵市内を約1時間少し行進しました。

蒸し暑さを感じながら、熱中症に気をつけて休憩をはさみながら、全員で歩き通しました。行きかう車の中はよく見えませんが、市民のみなさんに少しでも訴えることができたと思います。

先ほど、テレビ番組で知りましたが、今年は漫画『はだしのゲン』が雑誌に初めて掲載されて50年目だそうです。核兵器や原発について、唯一の被爆国民として今一度しっかりと考えねばならない時です。

「夜間中学校」模擬教室実施

  大分県もやっと「重い腰」をあげるか??

「夜間中学校」模擬教室を県内で実施

文部科学省の調査によれば、2023年4月現在すでに夜間中学校がある自治体は、17都道府県、夜間中学校の開校を決定したと公表している自治体が11県、開校にむけた検討を進めていると公表した自治体は3県となっています(資料1をご覧ください)。

資料1 (クリックで資料が開きます)

その中で「全くの白紙状態」なのは、大分県を含めて少なくなっている状況です。九州では、検討もできていないのは大分県のみとなっています。

夜間中学校の設置は、2016年(平成28)12月に成立した「教育機会確保法」の中で、「少なくとも各都道府県に1校は夜間中学校が設置」されるように決められました。

それ以前は民間が開校し、戦争などで十分に義務教育を受けられなかった高齢者や、外国から日本にやってきた人たちが主にその対象でした。

しかし、近年何らかの理由で学校に行けず、小学校しか卒業していない、あるいは中学校の卒業証書はもらったけれど「形式卒業」であるなど、義務教育を受けられなかった人たちが増えています。文科省によると、全国に未就学者は少なくとも約9.4万人、最終卒業学校が小学校の人が約80.4万人いるほか、近年は不登校の子どもたちが増加(2021年度は約25万人)しています。また、外国人の数も増えています。そして、大分県も決して例外ではありません(資料2をご覧ください)。

資料2 (クリックで資料が開きます)

そのような、義務教育を実質的に受ける機会がなかった人たちにとって、夜間中学校は重油な役割を果たすことになります。

これまで大分県教育委員会は、「調査したがニーズがない」として、なかなか重い腰を上げようとはしませんでした。今回、ようやく県内6会場(各教育事務所ごと)にて、7月と10月の2回に分け、模擬教室を行うことになりました(資料3をご覧ください)。その状況と成果と課題を踏まえ、今後の取り組みを検討することになります。ぜひ、多くの方に来ていただき、夜間中学校とはどんなものか見ていただきたいと思います。そのためにも、教育委員会はもう少し宣伝を強化してもらいたいなと思っています。

資料3 (クリックで資料が開きます)

事業の成果と課題を十分に検証し、それぞれの市町村教育委員会とも連携して、さらなるニーズの掘り起こしにつなげ、夜間中学校開校に向け事業を進めてほしいです。願わくばそれを機に、県内のいくつかの地域に夜間中学校かフリースクールが設置されていけば、子どもや保護者にとっても選択肢が増えることになります。

夜間中学校設置とその開校に向けて、私も議会で力を尽くしてまいります!!