デ・リーフデ「奇跡の来航」記念追悼献花式典参加

~ 過去と現在を結ぶ、臼杵の歴史に改めて心を寄せる ~

本日2021年4月19日は、デ・リーフデ「奇跡の来航」記念追悼献花式典に参加してまいりました。

今から420年以上も前の1600年4月19日、リーフデ号でオランダを出発したウイリアム・アダムスが臼杵市佐志生の黒島に漂着した日です。記録によれば、出港時には110人いた乗組員が、漂着時には24人しか生き残っていなかったそうです。当時の航海がいかに過酷で厳しいものであったか、想像に難くありません。

そんな厳しい環境の中、黒島にたどり着いたアダムスたちを、当時の佐志生の人々は優しく温かく迎え入れ介抱しました。やがて、ウイリアム・アダムスは徳川家康に重用され、外交顧問として歴史の舞台で活躍することになるのです。

臼杵市の佐志生の海に浮かぶ黒島は、周囲が3キロメートルほどの小さな海水浴場ですが、水は澄んでいて夏には多くの海水浴客でにぎわいます。島の情景を見ていると、420年以上も前に、そのような歴史的な出来事があったとは思えないほど、自然が豊かでのどかなところです。

しかし、佐志生の人たちは、その歴史と不幸にして航海中に命を落とした乗組員の魂を忘れまいと、毎年4月19日には来航記念追悼献花式典を開催してきました。昨年は新型コロナウイルス感染拡大のためできませんでしたが、今年は県内関係者に限定して開催されました。私も招待され参加してまいりました。

議員としての仕事の一つには、世界の人々と友好な関係を作り平和な世界を築き上げていくことがあります。遠い歴史に思いを馳せるとともに、これからも日本とオランダの友好関係が末永く続くことを願いながら、献花を行ってきました。今はコロナ禍の中、様々なことが制限されていますが、過去と現在を結ぶ臼杵の歴史に改めて心を寄せながら、議員としてできることに精一杯頑張る気持ちを新たにしてきました。