お金(税金)をもっと教育のために

2学期始まった学校
お金(税金)をもっと教育のために

毎日暑い日が続きます。朝晩は少し涼しく感じる日もありますが、残暑が厳しい9月になるのでしょうか。
夏休みが短くなって、久しくなります。私が教員の頃は、夏休みは8月31日まであり、最後の一週間が「夏休みの宿題仕上げ期間」として、子どもたちが追い上げにかかる時期でした。しかし、今は一週間早く学校が始まるので、お盆が終わるとともに追い上げ期間も早くなったようですね。

さて、学校の2学期が始まりましたが、新型コロナウイルスのオミクロン株亜種による感染は、相変わらずのようです。この亜種株は、従来型より子どもたちに感染しやすいようで非常に厄介。感染すると「軽症」と言われる大人でも、39度から40度近い高熱が2〜3日続くそうです。子どもにとっては、これはたまらんでしょう。
一方、全く無症状の子もいるようで、本人も気づかないうちに周りにウイルスを撒き散らしてしまうこともあるといいます。本当に厄介な代物です。

学校の教職員がもっとも気にしているのが、「熱中症」と「コロナ」の見分け。熱があるからといって、熱中症なのかコロナなのか、わかりにくい。春に運動会を行う学校も増えてきていますが、まだ秋の涼しい(?)時期に運動会を行う学校も多いです。夏休み後の9月に運動会の練習が集中しますが、気温が高いままの日が続くと、子どもたちの体調管理にいつも以上に注意をしなければなりません。
夏休み中は、わりと自由な時間をエアコンの効いた部屋で(?)過ごしていた子どもたちにとって、暑さと運動に慣れないうちはただでさえ体調を崩しやすいもの。運動会という行事を控え、先生方は自分のこと以上に子どもたちの健康管理に気を使います。

屋外での運動会練習時は、十分な間隔をとって熱がこもらないように、原則マスクは外して行うそうです。熱中症以外にコロナ感染にも注意を払いながら、教育活動を行わなければならない今の先生方は本当に大変です。

保護者のみなさんにお願いです。もし、朝の段階でお子さんの体調が思わしくなかったら(微熱がある、だるそう、咳が盛んに出る、のどや頭を痛がるなど)、無理をさせず学校を休ませて、病院など医療機関に相談してください。「だるそうにしているが熱はない。これはきっと夏休みからの〝怠け癖〟だ」などと思わないで。
無理して学校に来て、急に発熱して具合が悪くなり保護者に連絡して病院へ・・・、というようなことを私も現職時代に時々経験しました。
「自分の仕事もあるし、熱もなさそうだから学校に任せておこう」という保護者の方の気持ちもわからないでもありませんが、ことはコロナ感染も疑われる時です。冷静に判断し、まずはかかりつけの小児科医に相談を。

夏休みを終え2学期が始まった学校は、子どもたちの健康問題を含めて懸念材料がたくさんあります。最近では、学校の先生が人員不足でそろっていないなんてところもあります。特別に支援の必要な子どもたちも増えています。また、「働き方改革」なんて言われていますが、業務量は一向に変わらないと聞いています。
何か一つでも解決できれば、負担はグッと減ると思います。熱中症やコロナはどうしようもありませんが、人員不足や特別支援教育の充実、学校業務の整理縮減など解決できる権限をもつのは教育委員会です。行政側がその気になれば、解決の目処がたつものもあるはずです。

子どもたちは地域の宝。教育は「国家100年の計」と言われる様に将来のための投資です。日本は先進国の中でも、教育にお金を使わない国として有名?になっています。もっと教育にお金(税金)をかけ人を育てていかなければ、資源の無い日本は行き詰まってしまいます。