戦跡資料から見える「戦争と平和を語り継ぐ」大切さ

熊本市内で開催されていた「戦後80年くまもと平和ミュージアム企画展」に行ってきました。

『戦時下の市民の暮らしと文化~記憶を未来へ平和のバトン~』と題したこの企画展は、戦後80年が経過し、戦争経験者が少なくなり、戦争の記憶が風化しつつある中で、戦争の悲惨さと平和の尊さ、命の大切さを学ぶ平和ミュージックを熊本市に創ろうと、県民運動を行っている「一般社団法人くまもと戦争と平和のミュージック設立準備会」が主催したものです。

準備会の理事である上村真理子さんが、若いころから収集された戦争に関する資料約5,000点の中から、戦前戦中のポスターや絵本、教科書、飛行服や晴れ着など、選ばれた約200点が展示されていました。上村さんは「子どものおもちゃや学校生活の中に、戦争を賛美する仕掛けがある。当時の国民はやらされていたのではなく、自ら戦争へ加担していた」と話されていました。あの悲惨な戦争は、普段の生活から“戦争一色”に染められた国民自らが推し進めていったことが、当時の資料からうかがい知ることができます。

子供向けの絵本や教材も徐々に戦争を美化した題材へと置き換わってくる

服にも戦車や戦闘機などのイラストをちりばめ戦争を日常に取り入れる

軍服姿で七五三

 

また、期間中の19日から31日の13時半から1時間、平和活動等講和を開催していました。私が訪れた日には、今年6月から高校生平和大使を務めている林田美咲さんたちより、平和大使の活動報告や平和の種まきなどの発表がありました。高校生たちの核兵器廃絶に向けた力強い言葉が聞けて、たいへんな勇気と力をもらいました。

熊本市で、このような活動が行われていることに敬意を表するとともに、大分県でもこのような活動ができないものかと考えました。上村さんがおっしゃっていた「戦争体験者は亡くなっても、戦争資料が当時の様子を語ってくれる。だからこそ、見て触れて感じることが大切」という言葉が残っています。次の10年20年先の子どもたちに、いかにして戦争を語り継いでいくか、大切な問題です。