これを読んでいるみなさんが、一番初めに思いつくことは、きっと国会中継のような風景ではないでしょうか。議員として、議会において質問や議論、採決などに参加する姿を想像されると思います。大分県議会は、国会のように議員が大勢いるわけではありませんが、国会が国のかじ取りしていくのと同じで、県議会は県のかじ取りをしていきます。例えば、国会が法律を作っていくように、県議会では県条例を作ったりもします。そして、県民のみなさんの県政に対する「声」を届けるという、重要な役割があります。
ですから規模は小さいながらも議論されることは、とてもホットです。しかも、テレビの国会中継でよくある居眠り議員は、規模が小さくインターネットで中継もされますから、県議会ではあまりいません(時々、目をつむっていることはありますが…)。
しかし、議会での活動は、県議会議員としての活動の一部にしかすぎません。
全ての議員さんに当てはまるものではありませんが、私の場合についてここで紹介いたします。
県議会以外の時間はどのようであるかと申しますと、主に、
・臼杵、さらに大分県にお住いのみなさんからの声に耳を傾け情報を収集し、
・みなさんの生活の質が少しでも向上し、安心して生活できる地域社会を目指し、
・関係各所に働きかけたり、議会で発言したりしております。
耳を傾けると言っても、椅子に座っていたのでは、声が入ってくるはずもありません。ですから、声を聴く機会を探すことも大事だと考えています。また、社会的弱者の声は、心の声はあっても表に出せない方もいらっしゃいます。しかし、そういった方の声が特に重要なときがあります。
ですから、以下のような活動を通して、みなさんの声だけでなく「心の声」にも耳を傾けてくみ取っていきたいと心がけ活動しています。
例えば、実際に以下のような活動をしています。
〇県南豊肥地区新型コロナ対策研究チーム その① (2021年07月29日掲載)
〇県南豊肥地区新型コロナ対策研究チーム その② (2021年07月30日掲載)
〇県南豊肥地区新型コロナ対策研究チーム その③ (2021年08月03日掲載)
〇みなさんの生活環境に存在する危険個所の調査
見回り活動を行い危険個所の視察や、近隣にお住いの住民の方からのヒアリングを行っています。それをもとに行政や所有者の方に働きかけ改善をめざしています。
事例:
・生活道路の整備や安全点検や新しい道路建設の調査
・崖やフェンスの危険個所の点検や調査
・県営住宅等における補修や改善箇所の聞き取り調査...等
県道633号線、臼杵川登線の道路拡張工事 |
周辺住民との話し合いもできて、ようやく工事に取りかかることができました。
野津の川登方面からの臼杵へのアクセスが、これで楽になりますね。
〇学校現場の教育環境の整備や要望調査
教職員だった経験を活かし、子どもたちや先生方の教育環境の改善を目指しています。少人数学級は小学校に限り今後6年間かけて35人以下に改善されます。コロナ禍の影響とはいえ、子どもたちに豊かな学びを保障するために少人数学級の実現にこぎつけたのは、学校、教職員、保護者の声と、文部科学省ならびに財務省の英断のおかげです。
今後は、少人学級での教育効果と中学校の少人数学級にむけて取り組みます。そのために、これまでも学校現場を訪問し、管理職や教職員のみなさんから、学校がかかえる困りや問題を聞き取りしてきました。今後も続けていきます。
また学校だけでなく、地元の小中企業にも足を運び、働くみなさんの困りや要望を聞き取りながら、その改善に向けた方策について取り組みます。
〇災害の調査
この数年、これまでに体験したことがないような大きな自然災害が発生しています。県内で土砂災害や自然災害が発生した場合の現地調査や、被災された方にお会いして生の声をお聞きしたりしています。
被災された方の中には、住まいや職を失い非日常の想像を絶する大変な生活を強いられる時があります。このような方に、一刻も早く県や政府など行政から適切な支援が届くように、迅速な行動を心がけております。
また、直接被災地に赴き被災者をはじめとした関係者の声を聞いて、県の災害対策に役立てるなどの活動もしております。
実例:
大分県7月豪雨で被災した由布市・日田市・玖珠町への被害状況の聞き取り調査 | |
〇他県での取り組みの勉強
災害や相談などがない時でも、常日頃から他の県議会議員とも連携して、他県での事例や行政機関の取り組みなどを視察や見学をしています。他県の優れている部分を取り入れ、臼杵と大分県に役立てるべく取り入れる活動も行っております(残念ながら、昨年からの新型コロナウイルス感染拡大にともなって、現在は自粛しています)。
他の良いところを勉強して、大分県に合わせた形で無理なく取り入れ、生かしていくことも大切な事です。
実例:
文教警察委員会の県外所管事務調査にて | |
警視庁交通管制センター | 北海道立小樽水産高校・古平栽培漁業実習場 |
(公財)北海道埋蔵文化財センター | 学校法人札幌慈恵学園札幌新陽高校 |
〇これらの問題点を整理し、必要な支援先を紹介したり、議会での議題にあげたりしています。
さらに、その中でも、緊急性の高い事案や人命にかかわるものは、可及的速やかに関係所管および議会に働きかけ、必要な援助や支援が得られるように努力しています。
2020年からのコロナ禍で、いまだに不要不急の外出も不安な状況で、お気軽に事務所へ来所というのも困難な現実ですが、電話やメールまたネット会議でも、みなさんの声を受け付けておりますので、どうぞ遠慮なく声をお聞かせください。そして、一緒に素晴らしい臼杵と大分県を作っていきましょう。